破れたカーテン

メニュー121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150 | 151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157 | 159 | 160 |

デビルウィスパー143

デビルウィスパー143

鼓膜をつんざくような大音量の後、カツン、カツン、と靴音だけが響き渡る。

 ……あの吸血鬼、見境が無いな。逃げようと教室から出ては例の力で狙い撃ちされる。

残る手段は、教室の脇に来た時を狙い、懐に飛び込むだけか。

ドゴォォン、ドゴォォン、と雷を落としたような音が連続して聞こえてくる。

「二つ目と三つ目も外れ。あとは理科実験室と、三組から五組ね」

 その声は、鼠をいたぶる猫のような残虐性がある。

 全ては、跳び出すタイミングと踏み込みの速力だ。速すぎても、遅すぎてもいけない。

 実験室と三組の教室を破壊した轟音が轟く。

 コツン、コツン、と靴音が聞こえてくる。

 二歩、三歩……四歩目! 

狙い通りのタイミングに闇から跳び出す。