破れたカーテン

メニュー|121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150 | 151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157 | 159 | 160 |

デビルウィスパー145

デビルウィスパー145

戸崎西まであと五百メートルと言ったところだろうか、馬鹿でかい音が学校から聞こえてきたのだ。思わず舌打ちしてしまう。

「チッ……本格的にヤバイぞ……!」

 俺は点滅を繰り返す信号機は無視し、台詞とは裏腹にさらにアクセルを踏み込む。

 回転数をあげるエンジン音を相殺するかのように、ドォォォン、ドォォォンと、稲妻さながらの轟音が連続する。

 俺は強引にハンドルを切り、半ばドリフトしながら戸崎西の校門前につけた。

 ……距離が近いせいか、一際強い音が、しかも何回も聞こえてきた。地面が揺れて、事情を知らなければ地震なのかと疑うだろう。恐怖で鳴りそうな歯を噛み締めながらシートベルを外し、外に出て俊也と共にアストに肩を貸し……しかし、

「音が……やんだ?」

 聞こえてこない轟音とやんだ地鳴りに、俺達も動きを止めた。

 俺達は呆然と、半壊した校舎を見つめ、不吉な予感を拭い去ることが出来なかった。