破れたカーテン

121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150 | 151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157 | 159 | 160 |

デビルウィスパー149

デビルウィスパー149

「本当に覚悟はできてんだろうな、お前達?」

「くどいですよ」

「……世良さんこそ、いいんですか?」

 私の問いに、肩を貸している世良さんはハンと鼻を鳴らした。

「ここまで来たら、どっちみちあいつ次第だ。今更逃げた所でオセェよ」

 さあ行くぞ、と玄関に入ると……ヒドイ。床が所々陥没しており、その破片が壁に突き刺さっている。しかももう少し前に天井が崩落している……

「……もう決着はついたみたいだが……」

「……何か聞こえませんか?」

 俊也君の問いに、私達は耳を澄ませる。

「誰かが……会話してんのか?」

「でも、幸一と誰が?」

 私の質問に、しかし答えることができないからか、

「……確認するしかないですね。二階でしょうか?」

 俊也君はそう言うと、世良さんに『アストさんをお願いします』と言うと、一人で二階にあがってしまう。

「おい、ちょっと待て! こらっ!」

「……私なら、一人で大丈夫ですから、世良さんも」

 私は世良さんに離れてもらおうとした。想像するのはイヤだけど、万一、幸一がやられていたら次に狙われるのはまず間違い無く私。その時、側にいたら巻き添えを喰う。

「そんな顔で言われたって説得力ねえんだよ! クソ、とっとと追うぞ!」